盛和塾 読後感想文 第六号

燃える集団づくりをめざす

集団が燃える集団になるかどうかは、事業がうまくいくかどうかと同義語だと塾長は述べられています。燃えるから事業がうまくいく、事業がうまくいくから燃えるということだと思います。 

少しでも仕事が改善する、よくなることはとても励みになり、誰でもうれしくなり、ますますヤル気が出てくると思います。事業はみんなが明るく、情熱的に燃えていけば、よい仕事ができるはずだと。その前提として、社長に対して部下が聞く耳をもっていなくてはならないと塾長は述べられています。部下が社長に畏敬されるには畏怖の念を抱くようになる必要があると述べられています。 

その為には社長は人一倍の努力をする、長時間死に物狂いで頑張り、事業を拡大、発展させることが必須条件と思います。またその仕事の将来性、意義を事あるごとに、部下にまたは上司に語ることが大切と思います。 

燃える人、燃えない人 

人の中には自然性、可然性、不燃性の3つのタイプがあるそうですが、自然性の部下をいかに多く作るかが、燃える集団には必要です。 

自然性ですぐ燃えてくれる人もいるのですが、短期間で燃えつきてしまう人もいます。丸太に火を付ける(不燃性の人)の為には新聞紙などの "たきつけ" が必要です。時間かかって可燃性になり、自然性になるのは本物と言えると思いました。"たきつけ" を社長は 絶えず、燃やし続けなければならないわけです。 

ワタベ衣装(株)の渡辺隆夫社長が言っておられます。"不燃性の人間を粗末にすると、職場が冷たくなってくると思いますので、特にトップがそうしていることが大事じゃないかと思っています。”

"僕も入って溶かす熱を出すから、とりあえず働きかけよう。"

これはすばらしい考えだと思います。但し、実行は無茶苦茶難しいと思います。でも渡辺さん"公言”したから、あとには引けないですね。 

不燃性の人、燃えない人、なかなか同意してくれない人、なかなか一緒に協力してくれない人がほとんどだと思います。塾長の奥様もしたたかな方ですから、塾長も私たちと同じく、手こずって、最後には頭を下げて和解という形でしょうか。したたかさに負けない為には南方的な明るさを身に付けて又、暗い日本海の冬に耐えていける根性を身に付けよと塾長は述べておられます。 

不燃性を変える

不燃性の部下を第三者から強制的に意図的に変えることは難しい。コンパで話をするのも一つの方法ですが、それでは不十分。むしろ不燃性の部下に自分の言葉で、自分の意見を他の同僚に向かって述べさせる機会を作り、自分の不燃性に気付かせる、あるいは同僚からのコメント、批評が不燃性の部下を変えていくことがある。燃える主役に自分が変わっていくようにする。こうしたことは相乗効果を生むと塾長は述べておられます。

燃える方向付けをする 

自然性、可燃性、不燃性すべての部下は燃える方向ベクトルを理解し、ベクトルをそろえることが必要です。このためにはトップは強引に部下を引っ張っていかなければなりません。それは、トップが会社が事業に成功し、従業員の幸せを願うからです。 

ベクトルにそろえることが出来ない部下は、会社には不必要な人材であり、その人は他社で、働くべきだを思います。 

完全主義 

完全主義は真剣さの中から、生まれてきた。‘全従業員の物心両面の幸せを追求する’と公言したわけですから、身の震えるような責任感をおぼえ、一生懸命に真剣に仕事に打ち込まなければならない。 

不完全な仕事はトップも部下も許されない。会社経営は数字でするわけですから、1円たりとも間違ってはいけない、許されない、特に経理部は数字の仕事で、給与をもらっています。間違った数字、不良品を同僚に売りつけることは許されない。 

直ちに正す 

不完全なもの、間違いは直ちに正す。周囲に誰が居ようとも誤りは直ちに正すことが必要です。従って、仕事をする中で、誤りを見つけたら、今、明日でなく、叱る。それこそon the job trainingであると思います。叱られて、本人は学び、叱られたことを忘れなくなり、成長していきます。 

一方では、叱った後で、“頑張ってくれよ、頼りにしているのだから”と言うフォローアップが必要。 

経営哲学-人間性 

経営するとは経営哲学の実践、人間性に基づいて意思決定をすること。高まった人間性/理念が判断基準となる。自分の経営哲学をかたくなに守る姿勢の中には融通無碍、"マアマアそう言うなは許されない。"   従って完全主義を守っていくことになる。 

カッコいいビジネスはない 

お客様の要求に応える為には智恵を絞り、昼夜一生懸命努力し "どろくさい" 仕事の積み上げの連続でしかない。しかし一方では、お客様が "どうしても、御社の協力が必要だ" と言わせるレベルまで努力する。やりがいのある目標が必要だと塾長は自分自身の経験を語られています。