盛和塾 読後感想文 第九号

現状を改革し創造する

“リーダーは創造的な心を持っていただかなければ、ならない。クリエイティブな何ものかを集団に導入していかなければ、その集団の継続した進歩発展は望めないからです。現状に満足することは退歩につながります” と塾長は述べられています。

仕事柄、お客様の決算書を見ることが多いのですが、現状維持で保守的な会社が多い様に思います。こうした会社の社長は、他の若手のリーダーにとって変わられるべきと思うことが多々あります。

売り上げが伸びない点を指摘しますと、いろいろ理由が説明されるのです。例えば、客単価が伸びない、お客様に年寄りが多い、競争の為、単価を上げられない、等です。 こうした場合、若者が入りやすい店構えが出来ていない、メニューが何年も変わらず、解りづらい、写真もない、新しいメニューがほとんどないいつも同じメニュー、デザートメニューが古くさく写真も素人作り、デザートをお客様に勧めることを忘れる、等、マネージャーに気づきがないことが多い様です。マネージャーが競走相手のお店に出向いて勉強していないことが多い様です。 

新しい製品・サービスというものは、自社の外側ーお客様の立場から、考えて、初めて考え、思い付くものだと思います。その為には人に会う、そして、品質の高い人を見つけ、その人から、盗み取って学ぶことが一番良い様に思うのですが、どうでしょうか。

そこで、私の会社のことでなのですが、目下、外に出てできるだけ人に会い、勉強する様に努力しています。お客様の従業員の悩みを聞くのは、最高の宝庫、問題に耳を傾け、その後こっそりと直ちに研究・調査をし、自分のノウハウとして蓄積していきます。そうした蓄積でもって、お客様の従業員の悩みを解決します。お客様から、“勉強になりました。やっと解決できました。ありがとうございます” と言われたら、天にも昇る気持ちです。

経営の原点11ケ条

経営の原点11ケ条の中で、私は第3条 “誰にも負けない努力をする” のが一番だと思います。当たり前の事をとにかく繰り返し繰り返し、朝から晩まで、ベッドでも考え、実践して行くことが、私にはピッタリという感じがしています。

立派な人、成功した人、哲学者の教えから学ぶのも大事ですが、トイレの清掃から、部屋の整理整頓からも学ぶことが沢山あります。私はどちらかと言うと物理的に体を動かしてする仕事が好きです。朝4:30から夜9:00まで仕事なのか趣味なのか解らないのですが、動いていると充実感があるのです。

“才覚を生むのも努力なのです。熱心だから、人が思いつかないことを思いつくのです。努力に優る天才はありません” と塾長は言われています。この言葉がすべての様に思います。

株式会社 鐘崎 代表取締役社長 吉田久剛さんの “会社に対する思いを共有することで、自分たちの会社づくりに取り組む” 吉田さんの謙虚な学びの姿勢に私も学ばなくてはと思いました。“他人の飯を食べる” 田辺会計で数字の勉強をされた 等、真剣に学ばれたことはすばらしいと思います。とくに田辺会計で “数字に基づいた経営を学ばれた” と言っておられますが、若い時期に よくこういう経営の根幹に気づかれたと感心いたしました。

“働く人たちが自主的に仕事に取り組んでそして納得する。そういう方向に進むことが出来たら、成果は必ず出るという確信があった” と述べられています。“私はいつも従業員が仕事に自主的に取り組む。その仕事に自分の人生があるんだという気持ちで働いていただきたいと思っています” すばらしい哲学だと思います。これは従業員の方々を信頼しておられる証拠であります。

但し、一方では “アメーバ経営” を導入し、進むべき進路を間違わない様に慎重に経営を進めておられます。

最後のダメ押しは “成功するまでやりぬく執念、その深さ、辛さに耐える頑張り” と結んでおられます。この最後の言葉は私は自分に言い聞かせなくてはと思います。