盛和塾 読後感想文 第三十六号

素晴らしい未来があると信じたとき人生はひらけていく

塾長は自分の失敗した経験を伝え、得たものを多摩少年院に入れられた子供と共有しようとして、 講演されています。

中学でも、大学でも入学試験に不合格となりました。敗戦後の日本でしたから、家族が貧乏になり、どん底の生活を強いられた。周囲の方々、特に先生方に勧められて両親や長兄や家族に支えられて、青年時代を過ごしたこと。大学卒業したものの就職難にあい、仕事が見つからなかったこと。こういうことの連続で  “世の中はなんと不公平だろう。”  “なんで自分はこんな目に遭わなければならないのだ。 自分がどれほど悪いことをしたのか。” と世をすねたこともあった。就職した会社も潰れかかっていました。暗い気持ちになった。

しかし、“どんな困難があろうとも、どんな苦しいことがあろうとも、前向きに生きて行こう。”と心に決めた。“私にもきっと幸運が訪れるはずだ。” と信じて、ひたむきに努力を続けてきたと塾長は語っています。 

  1. 試練は成長のための糧

神様は我々にいろいろな試練を与える。それは素晴らしい人間、美しい心を育んだ人間を生み出す為の神様からの贈り物かもしれません。

長い人生の中では、悪事に染まって反社会的なことをしてしまうことがあります。その時に落ち込んで、自分はもうダメだと暗い気持ちになります。これも神様が、仕組んだもので、我々が反省し更に前進する機会を与えられたと考えるべきだと塾長は語ってきます。

  1. 人生の結果=考え方x熱意x能力

人生の結果は能力、熱意と考え方によって決まる。

熱意や能力は考え方が良ければ、素晴らしい人生の結果をもたらす。マイナスの思考をすれば、人生の結果までマイナスになる可能性がある。 

毎日の仕事の中で、部下がなかなか行動を起こさない時、私はひどくがっかりし、落ち込んでしまいます。部下を非難する心が発生します。これは一見、私の事業の中では小さいことのように思うのですが、従業員に頑張ってもらうようにどうすればよいのかと考えるとき、非常に重要な事だと考えるようになってきました。私自身が落ち込むと、それが連鎖反応を起こし、従業員にマイナスの思考が発生します。従業員が行動を起こす様になってくれる為に何か自分に足りないことがあるかと考えてみる、或いは従業員とのコミュニケーションを変えてみる等、自分の従業員に対する接し方を変える、自分を変える機会にしようと思います。 

  1. 災難、挫折に決してへこたれるな

災難や挫折を神様が与えてくれた “成長の糧” であると塾長は、自分自身の体験を語っています。少年院に入っている少年に解りやすく説明をし、自分の体験を共有してもらおうとされる事に感心します。そして素晴らしい人生を送るように、少年たちを鼓舞しています。これも塾長の純粋な利他の心から生まれたものだと思います。