盛和塾 読後感想文 第四十五号

綺麗な心で願望を描く 

塾長は語っています。強い願望であっても私利私欲に基づいた動機であったり、又、世の道理に反する動機の場合は、一時的に成功するかもしれないが、結局、社会との摩擦を生み、社会に受け入れられなくなり、失敗につながっていきます。 

成功を持続させる為には、次の2点が大事であります。

 1. 動機が清いこと
 2. 強い持続した願望を持ち、ひたすら努力すること 

ひたすら努力するには、目標に向かう仕事が趣味の領域にまで達し、どれだけ仕事をしても、楽しく疲れない様にならねばならないと思います。 

人生のありようと目的について 

塾長は難しい哲学や考え方について、我々がどういう風に語れば理解してもらえるかを常に考えておられます。 

“私はいつも、どういう風に話せば簡潔に分かり易くなるのか、どういう風に話せば皆さんがそれを胸に留めて、日常生活の中で実行してもらえるようになるのだろうかと考えている。” 

“皆さんにお話をした後に考えてみては 「いや、ああいうまとめ方ではダメだな。」と思い、もう一度試みる。” 

塾長は我々に対する講演の方法には、“相手を想う心。” それから、“自分の目的は、相手に理解してもらい、それを実行してほしいという事。” を意識して常にお話しされています。 

これは、“相手の人が自分の説明を理解していないのは、自分がよく解っていない証拠、相手が解るレベルまで説明できるように努力をする必要がある。” という考え方だと思います。 

この考え方は、従業員に話す時によく出会うケースです。従業員が理解しないのは自分の説明不足で、従業員が日常働いている現場に自分が精通していない時に発生すると思います。 

  1. 運命について 

どういう人生を送っていくのか。運命は、それぞれの人に定まっています。運命は、個人に限らず、日本という国、宇宙や世界にも定まっているそうです。地球レベルでの大きな運命のうねり、日本という国の運命のうねり、個人の運命もこうした大きなうねりの中で、上がり下がりしています。こうしたうねりから、個人の運命というものが定まっていると言われています。 

  1. 人生の横軸-因果応報 

運命は人生を貫いていく縦軸として存在します。横軸には “因果応報” という法則があります。善根は善果を生み、悪根は悪果を生むという、因果応報の法則が横軸としてあるそうです。 

善因・悪因とは、生きている間に自分が思ったこと、または自分が行ったこと、その全ての行為が因、 “思念” が原因を作ってしまうそうです。“原因”は必ず “結果” を生みます。 

  1. 因果応報の法則は、必ずしもすぐにその通りの結果が出ないのが通常のよう 

因果応報の結果が出るのに時間がかかるということが一つの原因です。また、運命のうねりの中で良い時期には悪果が相殺されたり、悪い時期には善果が相殺されてしまうことがあるというのがもう一つの原因だそうです。 

  1. 運命は因果応報によって変えられる 

塾長は語っています。“因果応報の法則には運命を変える力がある。生まれた時の運命の通りの人生にはならない。” 

因果応報の法則を信じたとした場合、この法則に従い自分の運命を良い方向に変えることができます。良い事に出合うとも、悪い事に出遭うとも、出合った運命に感謝をする心で対応するように努めるのです。 

災難、苦難等の悪い事に遭遇した場合には、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、こうした試練は自分を鍛える為、又、成長させる為に与えられたチャンスであると考え、ただひたすら前向きに明るく考え、又、行動する “善因” を作る努力をします。逆に、幸運に恵まれた時には、感謝の心と、驕ることなく常に謙虚な気持ちを持つことで “善因” を作るようにすることにより、自分の運命を良い方に変えることが出来ると塾長は述べています。 

“善因” を絶えず作るように努力することが我々の人生に一番大事な事なのです。