盛和塾 読後感想文 第三十号

京セラフィロソフィー 

積極思考―いつも前向きに考える 

塾長は語っています。もっとも困難な状況の時でも、いつも明るく前向きに、熱意を持ち続けること。常に自分自身の目標に向かって一生懸命する、素直な心、一人の意見に耳を傾けるーをも持つこと。不平、不満、否定的な考えは、心の中に持たないこと、消すこと。 

否定的な考えを持ったときは、仕事を休止し、体を動かす、運動をするようにしています。分からないのですが、汗をかいていますと否定的な考えが汗とともに去りぬ、なのです。友人と酒を飲み、話を聞いてもらうのもひとつの方法です。 

明るい考え方や態度は必ず成功をもたらすと自分自身に言い聞かせる。悲観主義者が努力を重ね、成功することは難しいことです。リーダーの態度・言動は前向きのものにしろ、否定的なものにしろ、従業員たちの態度。言動にすぐに反映してしまうものです。それはひいてはお客様や仕入れ業者の方々、同僚に対しても同じ態度・言動として表れます。 

第二章 すばらしい人生をおくるために 

人生の目的とは心の純化、浄化に努め、心を立派にしていくこと 

企業を経営していくにあたり、 “心” というものが一番大事と考えてきたと塾長は述べています。 “人生・仕事の方程式=考え方x熱意x能力” にある考え方と同じものです。

人生の意義・目的とは “心を高める” ことだと結論しました。 

・心を高める

・心を立派にする

・心を純化する

・心を浄化する

・美しい心を作り上げる

このように努力することが人生の目的であり、そういう努力をすることに人生を意義あるものにすることができるのです。 

心清らかなれば人生の道は平らで安らかなものになる 

仏教伝道教会の発行する仏教聖典の中にお釈迦様が  “心” について述べられているそうです。 

“この世界は心に導かれ、心に引きづられ、心の支配を受けている。” 

“迷いの心によって悩みに満ちた世間が現れる。” 

“すべてのものはみな心を先とし、心を主とし、心から成り立っている。” 

“汚れた心でものを言い、また身で行うと苦しみがその人に従うのはちょうど牽く牛に車が従うようなものである。” 

“しかし、もし善い心でものを言い、また身で行うと楽しみがその人に従うのはちょうど影が形に添うようなものである。” 

心が清らかであれば、経営も安定します。 “心を高める” とは心を善き方向に導いていくこと、心を美しくすることであり、それは人生や経営までも好転させていくもとになるのです。 

宇宙の意思と調和する美しい心 

宇宙の始まり:素粒子の塊→陽子、中間子、中性子→原子核/分子→原子の誕生→核融合→分子→高分子→遺伝子が加わり生物が誕生→高度な生物の誕生。この過程を通じて宇宙は進歩・発展してきました。 

宇宙は一握りの素粒子から始まり、一瞬たりとも現状のままとどまらず、結合を繰り返し、現在の宇宙を形作ってきたそうです。宇宙には一瞬たりとも停滞することなく物事を進化・発展する方向へ進めていこうとする流れがあるのです。宇宙の意志と呼べるものがあるのです。 

宇宙はすべての生きとしいけるものを進歩・発展する方向へ進めていこうとするのです。誰もこの意志をとめることはできないのです。 

宇宙の意志はすべてのものを愛と誠と調和をもととして、進化・発展させようとします。

私たちがこの意志と同調するのか、反発しあうのかによって、私たちの運命が明るくなるのかどうかが決まるのです。 

愛に満ちた心を抱き、日常を生きることで人生や経営は開けていく 

宇宙の意志はすべてのものを慈しみ、すべてのものを愛し、すべてのものをよくしてあげたいという思いであり、自分だけがよくなろうという意志とは対極にあるもの。宇宙に存在する森羅万象あらゆるものを一方的に良くしてあげたいという流れと調和する、同調する心を私たちが持っていなければならないのです。 

経営者の心が宇宙の意志と同調していくならば、経営も順調なものとなります。 

無生物である素粒子、小さな生物や植物であっても生成発展を繰り返し、必死に生き延びようとしています。経営者も自分の会社を立派にするように宇宙の意志―すべてのものを愛すーに同調し、誰にも負けない努力を続けなければならないのです。相手を打ち負かす為に働くのではないのです。自分自身が生きていくために、自分の会社を立派にするよう必死で働くことが大事です。 

心を高める努力と反省を繰り返す 

どうしたら、宇宙の意志―愛に満ちた心を持ち続けることが可能なのでしょうか。まずは心を高めよう心を美しくしようと思うことが大切です。心を清めようと努力している人はいわば修業の身なのです。心を高めることは簡単ではありません。簡単ではないゆえに自分自身を振り返り、反省するよう努力をします。“思うこと”反省すること“の繰り返しが、心を高めてくれると思うのです。 

愛と誠と調和の心をベースとする 

人を成功に導くものは愛と誠と調和を持った心です。

・愛とは他人の喜びを自分の喜びとする心

・誠とは世のため人のためになることを思う心

・調和とは自分だけではなく周りの人々も常に幸せに生きることを願う心 

ところが我々は肉体を持っています。我々は食物を手に入れ栄養を取り続けなければ生きられません。自分の肉体を守ろうとする欲望があります。事故防衛本能があるわけです。欲望は時たま、宇宙の意志―愛と誠と調和の心ーと相容れないことがあります。 

自らの心を愛と誠と調和に満ちた状態に保ちすべてのものを生かそうとする宇宙の意志、宇宙の心と調和させていくために欲望を少しでも抑えていくことが必要なのです。 

きれいな心で願望を描く 

きれいな心で描く願望でなければ、すばらしい成功は望めません。強い願望があっても、それが私利私欲に端を発したものであるならば、その成功は長続きしません。 

願望を持続させるには、描く願望が情熱がきれいなものでなければなりません。純粋な願望を持って、ひたすら努力することによってその願望が実現するのです。 

素直な心をもつ 

素直な心の大切さを説かれたのは松下幸之助さんです。松下幸之助さんは小学校さえも満足にいかれていないのに、あの松下電器という大企業を作り上げられました。その原動力は”素直な心“なのだといわれています。 

“自分には学問がない。”耳学問であっても、他人様に教えてもらって自分を成長させていこう。”人の意見を聞いて物事を学びそれを通じて生涯発展進歩を遂げていかれました。 “素直な心” とは自分自身のいたらなさを認め、そこから努力するという謙虚な姿勢のことです。 

本当に伸びる人は、素直な心をもって、人の意見をよく聞き、常に反省し、自分自身を見つめることのできる人。 

常に謙虚でなければならない 

自己中心的な価値感が充満し、自己主張の強い人が多くなりますと、チームワークを必要とする仕事やプロジェクトはできません。 

集団のベクトルを合わせ、常にみんながいるから、自分が存在できるという認識のもとに謙虚な姿勢を持ち続けるようにします。 

すばらしい企業風土は経営者自身が謙虚な姿勢を持つことによって生まれます。経営者が率先垂範してそのような謙虚な姿勢を努めることにより、従業員が後に続くことができます。 

すばらしい職場はこうした謙虚な企業風土をベースとして作られるものです。