盛和塾 読後感想文 第十六号

自分自身を磨く

リーダーが仕事に一生懸命励むのは素晴らしいことですが、それだけでは真のリーダーにはなり得ない。仕事に熱中する、あまり独善的なドグマに陥ってしまうことがあるからです。これは私が本当に経験しました。そうならない為に、人間性、技能、見識を幅広く備えることがリーダーには必要です。私は盛和塾の機関誌、毎週2冊読むこと、Muso & Co. の作成した“Management   Philosophy” を毎週、従業員と勉強すること、毎週 “きづき” を従業員に向かって書き続けています。それから関口勝利先生の書かれた同じ御本を何回も読むようにしています。自分自身が間違いをして従業員を傷つけたり、家族やお客様、取引先に迷惑がかからないように祈るばかりです。

いかなる場合にもゆるがない普遍的な経営の原理原則・12ヶ条

塾長の説かれる経営の12ヶ条は、私にとって経営の指針となっています。Muso & Co. の朝礼での唱和に始まり、一つ一つが私の経営、その実践をチェックする指針となっています。12ヶ条の経営原則を忘れない様にしています。

売り上げを最大限に、経費を最小限に

会計情報 月次決算書・貸借対照表、損益計算書、資金繰り表、勘定科目明細等 が経営管理に役立つように、財務諸表作成レベルでの勘定科目を更に細分化して、各事業部、各製造工程、倉庫、運輸部門、営業部、総務部、経理部の従業員が一目で理解できるように明細表を作成して、経営改善に役立てるようにする。こうした明細書は毎月、短時間で出せるシステムを作る必要がある。

こうした管理会計システム(Managerial Accounting System) はMuso & Co. の全従業員が学ばなければならないし、そのシステムの構築方法も、お客様に指導することが、できなければなりません。これは Muso & Co. の経営コンサルティング収入=売上に結びつく、大事なノウハウとなる。

“売上を最大限に” を本当に理解するということは一般的な話ではなく、具体的に Muso & Co. の収益向上に役立つ行動に結びつかなくてはならない。Muso & Co. のPRACTICE CS のTime Sheetは、自分自身の一日の収益貢献度を測ることの出来る道具である。毎日Time Sheet に入力する時、各スタッフは、今日はいくらの収益の仕事をこなしたかを知ることが出来る。

“売上を最大限に、経費を最小限に” はこうした毎日の努力の積み重ねによって、実行される。 Muso & Co. の “Management Philosophy” の中には、この経営12ヶ条の解説がある。

まごころサービスをモットーに真の業界トップをめざす

株式会社サカイ引越センター代表取締役の田島治子さんの経営経験発表の中でまごころサービスについて印象深いお話がありました。 “小さな親切” を確実に行うことが大切です。簡単なお掃除はすませて帰る、いったん置いたものでも、頼まれれば、気持ち良く置き換える。冷蔵庫やテレビ等自分でできるものは言われなくてもすぐ使えるようにする。簡単なことを確実にしよう。これはMuso & Co. の全従業員が、見習うべき事、直ちに実行することが必要です。

何のために誰のために働くんや!

京セラオプティク株式会社専務取締役の福永正三さんの再建談はお客様 やMuso & Co.に役立つお話です。 塾長が  “何が徹夜や、皆が働いているのに、働かんかい!” と福永さんを叱責されたとあります。この塾長の気持ちー他の従業員のことを気遣って怒られたに違いないと思います。もし、Muso & Co. の従業員が夜遅くまで、残業していたとしたら、私は多分弁当を買いに行き温かいお茶を入れてると思います。従業員が帰るまで、オフィスで仕事をすると思います。 

福永さんは京セラオプティック株式会社の(赤字の会社)の従業員に向かって言いました。 “みんなは今京セラから、恵んでもらっているだけだ。会社が赤字と言いながら、自分たちはまともに働かず給料だけを京セラからもらっている。それでは物乞いと一緒じゃないか。自分たちが、働いて汗水流して稼いだお金で食べられるなら、たとえそれがお粥でも救いがある。”  “自分の力で飯を食うんだったら、これから、言うことを聞け。”

 一生懸命働いて、会社の利益に貢献することは、同僚と会社の成果を分かち合うベースである。会社の従業員が給料をもらい生活していく基礎は会社の職場にある。自分の給料は、ボーナスは、同僚と頑張って稼ぐ。これが自立であり、社会に役立つ従業員であり会社である。福永さんの再建物語は映画になると思う。